新日本石油ENEOSの田沢純一投手(22)が11日、都内の新日本石油虎ノ門ビルで会見し、大リーグ挑戦を表明した。日本のドラフト上位指名候補がプロ野球を経由せずに海を渡るのは極めて異例。この日午前には、プロ12球団に今秋ドラフトでの指名回避を要望する文書を送付し、不退転の決意を示した。
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無数のフラッシュに戸惑いながらも、田沢はき然と思いを口にした。「こういうチャンスはなかなかない。挑戦してみようかなと思いました」。
昨年11月に出場した台湾でのW杯で「世界」を強く意識した。同時に156キロ右腕はメジャースカウトの目にとまった。現実的な進路として、海を渡ることが選択肢の一つになった。
元近鉄の大久保秀昭監督(39)らと話し合いを重ね「こんなチャンスをもらえることはない」と8月中旬に決断。大久保監督も「紳士協定と言われましても、そこまで達する選手はいなかったと思う。(現巨人で大体大時代の)上原君が一番近かったんじゃないかな。選ばれた者しかチャンスがない、という部分で話し合いを続けてきました」と背中を押した。
意中の球団については「まだ分からないです」と明言を避けたが、レッドソックスをはじめ、カブスなど5球団以上が興味を示している。契約金については、米球界に詳しい関係者が「2億円から3億円くらいになるのでは」と話すなど、日本で上限とされる1億円(出来高5000万円)を大きく上回りそうだ。
今秋ドラフト1巡目候補として横浜、オリックスなどがリストアップしていたが、この日、新日本石油サイドは12球団にドラフト指名回避を要望する要望書を送付。仮にドラフト会議で強行指名されても、日本球団の交渉期限、来年1月31日まで野球部に所属させる意向で、決意は固い。
松坂らメジャーで活躍する日本人投手について、田沢は「その人たちに追いつけるように頑張りたい。目標?特にないです」と話した。「メジャーは世界で一番強いところ。厳しいとは思いますけど、何かを学べたらいい。自分の力を試してみたい」。限りない可能性を武器に、無欲で海を渡る。
(デイリースポーツ - 09月12日 09:40)
メジャー挑戦を表明している新日本石油ENEOSのエース田沢について、大久保監督は8日、既に代理人契約のオファーが届いていることを明かした。「現在、7つぐらい」としたが「決めるのは日本選手権(11月13日から11日間、京セラドーム)終了後になる」と見通しを語った。田沢はこの日、チームのブラジル遠征(8~22日)に出発。同国代表と7試合が組まれているが、このうち2試合に登板する予定で「違う国との対戦を肌で感じてみたい」と“世界”を意識していた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081009-00000015-spn-spo【関連ブログ】
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